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雨樋や棟板金などの部分修理にかかる相場費用

屋根の修理作業の中には、屋根本体の葺き替えや塗り替え修理のほかに、雨樋交換や棟板金の修理、軒天の張替えや塗り替えなど屋根周辺の修繕がたくさんあります。屋根の葺き替えや外壁塗装などを行った時に、これらの修理も合わせて行うことがありますが、屋根修理とは別途で費用がかかりますので注意が必要です。それら屋根に関わる修理の種類や方法、かかる費用について紹介しましょう。

このページの内容を要約すると、、、
  • 雨樋の修理や交換は、劣化や破損の種類に応じて方法が異なり、費用は3万円〜5万円が相場です
  • 棟板金や漆喰の補修作業では、1mあたりの費用や足場代が追加されることがあります
  • 定期的なメンテナンスや点検を行い、早期修理でコストを抑えることが重要です

雨樋や屋根の部分修理は住宅の寿命を延ばし、大きな出費を防ぐために必須の作業です。このページを読むことで、適切な修理方法と費用感を理解し、トラブルを未然に防ぐ判断力が身に付きます。

雨樋修理

雨樋は屋根の軒下に設置し、屋根に降った雨を集めて下水などへ誘導するものです。雨樋が詰まったり穴が開いていると、雨水がスムーズに流れずにあふれて外壁やエクステリアに汚れや劣化をもたらしたり、騒音の原因となることも。雨樋の破損が原因で住宅の基礎が劣化してしまうこともあるそうです。

雨どい修理のチェックポイント

雨どいの劣化や破損に気が付かないと、家全体の老朽化を招く原因になってしまいます。住宅を守るためにも、いち早く雨どいの修理を行う必要があるでしょう。修理が必要となる雨どいのチェックポイントを紹介しますので、そんな状況が起こっていないか確認してください。

ひび割れ・穴がある

雨どいに強い衝撃などが加わった際に、ひび割れや穴が開くときがあります。ひび割れなどを放置していれば、上手く水を流すことができず、住宅に影響を及ぼすことがあるでしょう。小さな穴であれば簡単に修繕できますので、早めに気づくことが大切です。

一部に破損・外れ・欠落がある

雨どいの継ぎ手部分に外れや欠損などの状態があるときは、経年劣化か接着の不良が原因と考えられるでしょう。20年程度経過している状態の雨どいで継ぎ手が1ヵ所程度外れているだけなら、雨どい用の接着剤で応急措置を行うことは可能です。しかし拭き掃除を行うなど、接着剤を正しく使わないと、上手に修繕することができません。欠損や外れを放置してしまえば住宅に悪影響を及ぼす可能性が高いので、早めに対処してください。

傾きが見られる

雨どいは集水器に水が流れやすいように水平ではなく、やや傾斜をつけて設置されています。しかし年数が経過し、台風などの影響によって、その傾斜が逆になってしまったり、極端な傾斜がついてしまったりすることもあります。そうなれば雨水が上手く流れることができずに溢れてしまいます。また雨どいの傾斜が正常でなければ、雨どいを支えている金具も緩んでしまうでしょう。そのため雨どいの傾斜がどうなっているのか必ず確認してください。

金具の曲がり・破損

何らかの要因で雨どいの受け金物部分の金属が緩んだり、外れたり、傷んだりすることがあります。受け金物部分がしっかり固定できていなければ、強風時に雨どいが飛んでしまうこともあるでしょう。その結果、近隣住民に迷惑をかけてしまうようなことにもなります。台風などで被害を受ける前には、金具部分に曲がりや破損、サビなどがないか確認することが大切です。

雨どいの耐用年数は約20年

雨どいは、永久に使えるものではありません。経年劣化によって、徐々に雨どいの機能が衰えてしまいます。

上記のような状態が確認できれば、経年劣化が起こっていると考えた方がいいでしょう。

参照元:ユーコーナビ:https://yuko-navi.com/rain-gutter-service-life

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雨樋の修理方法

雨樋の修理は穴があいたり問題がある箇所を特定し、その部分だけを交換することが基本です。経年劣化や雪などの被害で、全体的に劣化や破損している場合はすべてを交換することもあります。

樋の接続部(継手)が緩んでいる/外れている場合

樋の接続部が緩んだり、外れたりしている場合には、継ぎ目を接着しなおす補修を行う必要があります。そのままにしておくと、雨樋から水があふれてしまうので、補修の依頼をしましょう。雨樋専用の接着剤で自分で補修することもできるかもしれませんが、一時しのぎにしかならないと考えておきましょう。

樋に小さなひび割れや穴が見られる場合

樋に小さなひび割れや穴があいてしまっている場合には、その部分にアルミ製の雨樋補修用テープを貼ることで、雨水の漏れを防ぐことができます。その際は、補修したい部分周辺の汚れを綺麗に落としてから貼ることが重要です。応急処置でしかありませんので、業者さんにも見てもらいましょう。

一部、破損・欠落している場合

雨樋の一部が割れたり、欠落している場合には、その部分を交換する必要があります。大きなホームセンターには、修理に必要な材料や工具も一式揃っていますが、自宅の雨樋のサイズや色に合わなかったり、微妙に異なったりしますので、綺麗に修理するのであれば業者さんに依頼するほうが良いでしょう。正しく取り付けられなければ、水漏れの原因になってしまうこともあります。

一部、雨樋が傾いている場合

雪が多く降る地域では、雪の重みなどによって、雨樋が一部外側に傾いてしまうことがあります。一度傾いてしまった樋はもとに戻しても風や雪で何度もすぐ傾くようになってしまい、上手く水が流れない原因にもなります。傾いている場所が一か所程度であれば、その部分だけを交換することで対処できるでしょう。早めに業者に依頼する必要があります。

金具が曲がっている/破損している場合

樋を支える金具も、雪や風によって曲がったり、錆によって破損することがあります。この場合も本来の場所にあるべき雨樋の位置が変わってしまい、役割を果たせなくなる原因になります。既存の金具を取り外し、新しい金具を取り付けて、正しい位置に樋を戻す修理を依頼しましょう。

破損/劣化が複数箇所ある場合

上記で紹介した部分的な破損や劣化箇所が複数ある場合には、雨樋を全交換する必要があります。部分交換は新しいものと取り換えるため問題はないでしょう。しかし、部分補修はあくまでも一時的な処置であるため、そのままではいずれ補修で済まなくなる可能性が高いです。3年~5年以上長く住み続けるのであれば、業者に相談して全交換してもらうことをおすすめします。

20年以上経って劣化が見られる場合

雨樋は家の外側に設置されているため、常に雨風や強い紫外線、雪などにさらされています。素材によって差はありますが基本的に15~20年が雨樋の耐用年数です。20年以上経過している雨樋の部分修理を行う際には、途中でさらに割れてしまったり、破損が広がってしまう可能性があります。そのため、劣化が激しくなった古い雨樋に関しては、全交換するのがおすすめです。
一見なんの問題もないように見える場合でも、不具合が起きている可能性もありますので、点検を依頼することも検討してみましょう。

雨樋の修理費用相場

雨樋の修理費用は部分的なものであれば3~5万円程度で済みますが、全体を交換するとなると20万円以上になることがほとんどです。塗装や清掃などのメンテナンス、部分的な補修や交換を定期的におこなうほうが、コストがかからない可能性があります。費用の内訳には出張費、材料費、作業費、高所作業費、仮設足場の設置費用などが含まれていますので、見積書を確認する際には、各項目が明記されているかどうか確認することが大切です。
雨樋の修理費用の相場は以下の表の通りです。

修理・交換方法 費用相場
雨樋の部分的な交換・修理 3万円~5万円
雨樋全体の交換 20万円~40万円
雨樋塗装 3万円~10万円
雨樋の清掃 1万円~3万円
足場 15万円~20万円

(2023年2月調査時点)

参照元:ミツモア:https://meetsmore.com/services/drainspout-repair/media/99918

棟瓦のずれ、漆喰の剥がれの修理と相場

漆喰の補修にかかる費用の相場は、補修または塗り替え作業を行う場合が1mあたり約5,000円、もし足場が必要な場合は追加で足場代がかかります。 棟の取り直し工事を行う場合は、棟の長さ1mあたり約10,000円が相場です。 もし瓦の割れや、劣化による瓦の交換作業が必要な場合は交換した瓦の枚数だけ追加で費用がかかります。

参照元:ハピすむ:https://hapisumu.jp/roof-a497352/

雨樋のメンテナンスは定期的に

雨樋は、家の外側で常に雨風にさらされ、強い紫外線を浴びているので劣化が進みやすいです。また、素材として使用されている塩化ビニルは軽くて安いのが特徴であり、丈夫さにやや欠けるため、穴があいたり、緩んだりしたときにこまめに補修することも大切です。長くても15年~20年が耐用年数となっていますので、長年メンテナンスをしていない場合は全交換をおすすめします。部分補修も雨樋を完全に修理するものではなく一時的な処置ですので、早めに業者に依頼した方が良いでしょう。

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